引越し先がプロパンガスの場合は都市ガスに変更できるの？
都市ガスの供給エリアが拡大してきたにも関わらず、まだまだプロパンガスを使用している住居は多くあります。プロパンガスの料金は毎月必ず支払うので、都市ガスを使用することと比較すると、大きな出費になります。
そこで今回は引越しに伴うガスの切り替えの際、引越し先がプロパンガスだった場合、都市ガスへの変更が可能かについてご紹介します。
このページの目次
プロパンガスから都市ガスに変更できる？
引越し先のプロパンガスを都市ガスに変更できるかは、次の2つによって違います。
- 都市ガス供給エリアであるか
- 建物の建築方式
まず、引越し先が都市ガス供給エリアでない場合は、そもそも都市ガスへの変更はできません。このケースでどうしてもプロパンガスを変更したい場合は、住居全部をオール電化に変えてしまうことで対応できますが、賃貸物件である場合はほとんど不可能であると思われます。
次に引越し先の建物の建築方式によっても、都市ガスへの変更が可能か否かが違ってきます。
集合住宅の場合
アパートやマンションなどの集合住宅の場合、建物全体で同じガス菅を使い、大きなガスボンベを使うなどしており、都市ガスへの変更は大規模な工事を伴うので、都市ガスへの変更はかなり困難だと思われます。
賃貸物件の場合は、建物を建てる際のガス設置工事の初期費用を抑えられるプロパンガスは、大家さんや管理会社にとって大きなメリットです。プロパンガス会社とすでに一括契約をしてしまっているので、住居別に違うガス会社を使用することはできず、都市ガスのように簡単にガス会社を変更することはできません。
一戸建ての場合
一戸建ての場合は、一戸ごとにガス設備を設置しているので、都市ガス供給エリアであれば、設置工事を行えば都市ガスへの変更が可能です。しかし購入か賃貸かによって、その状況は変わってくるので注意が必要です。賃貸一戸建ての場合は、ガスの契約者は入居者ではなく、大家さんや管理人です。そのため入居人は自己判断で都市ガスへ変更することができません。
都市ガスへ変更することへの了解を得て、工事費をどちらが支払うか、退去したあとは元のプロパンガスへ戻す必要があるのかなどをよく話し合った上であれば、都市ガスへの変更は可能でしょう。
アパートやマンションでプロパンガスを変更するには？
では、アパートやマンションのような集合住宅で、都市ガスへ変更したい場合、どのような手順や手続きが必要なのかをご紹介していきます。
他の入居者の意見を聞く
まず他の入居者は現在のガス料金に対して、どう感じているのかを聞いてみましょう。
そもそも変更できることを知らない入居者もいるかもしれません。そして同じようにガス料金が高いことを不満に思っていたけど、諦めていた人や大家さんに言い出すきっかけや勇気がなかった人がいる可能性もあります。入居者の声が多いと大家さんや管理会社は、多くの入居者が不満をもって引越してしまうことを懸念して心が動かされるかもしれません。
しかし、引越して間もない人が突然訪問してきたり、ポストに文書を投函したりすると不審に思われてしまうかもしれません。挨拶やちょっとした会話を交わし、その中でガス料金や都市ガスへ変更したい意思などを聞きだしてみましょう。
大家さんや管理会社の了解を得る
入居者の声が集まったら、大家さんや管理会社に都市ガスへの変更のお願いをしてみましょう。しかしガス料金が高いからといった理由だけでは、大家さんは同意してくれない可能性があります。そこで、都市ガスへ変更するメリットを提示することで解決できる可能性もあります。
都市ガスに変更すると入居希望者が増えること、契約しているプロパンガス会社の解約手続きを代行してくれる会社があること、ガス設備のリース料金など残存料金がある場合は、肩代わりしてくれるガス会社があることなどのメリットを伝えましょう。また多くの入居者から都市ガス変更の声が上がっていると知れば、大家さんや管理会社も放置するわけにはいかないので、対応を考えてくれるかもしれません。
大家さんや管理会社の負担を減らす
都市ガスへの変更には、大家さんや管理会社の負担を極力減らせることを伝えましょう。長年の付き合いでプロパンガス会社と解約しにくいといった懸念がある場合は、解約手続きを代わりに行ってくれる会社があり、大家さんの心理的負担を軽くすることができます。
また違約金や残存料金の支払いは大家さんや管理会社にとって大きな負担であるので、新規に契約するガス会社が肩代わりしてくれることを伝えれば、都市ガスへの変更にかなり優位にはたらくことと思われます。
都市ガスへの変更ができないなら
どうしても都市ガスへ変更できない場合は、より安いプロパンガス会社に変更してしてもらうようにお願いしてみましょう。現在のガス料金と具体的に比較できるように、料金表などを提示してみると効果的です。
そして都市ガスへの変更もできない、プロパンガス会社の変更もできないのであれば、最終手段として、「引越す」ということです。長期的に住むのであれば、これからずっと払い続けていくプロパンガス料金と都市ガス料金との差額を比較しても、引越す費用が大きな負担ではないこともあります。費用対効果を考慮して思い切って引越すというのも選択肢の1つです。
まとめ
今回は引越し先がプロパンガスだった場合、都市ガスに変更できるかについてご紹介しました。
プロパンガスは都市ガスに比べガス料金が高く、毎月必ず支払うので大きな出費となります。引越し先がプロパンガスであっても、都市ガスへの変更できる可能性もあるので諦めずに行動してみましょう。
当サイト引っ越しサポートNAVIでは引越しに伴うガスのお手続き（利用開始・停止）を「ガスの引越し手続き」からもお手続き可能です。インターネットはもちろん、お電話でのサポートもしておりますので、引越しに伴うご不明な点など、是非ご相談ください。
