
【インターネットの引越し】違約金が発生するケースとは?
引越しにはさまざまな料金がかかる
引越しの理由と規模は、各家庭の事情によってさまざまなケースがあります。たとえば、単身赴任による一人の引っ越しや、念願のマイホームの購入による家族総出の大がかりなものなど、実に多様な形態があります。このようにバラエティに富む引越しですが、いずれの場合にも共通するのが、引っ越しの前後にはさまざまな手続きが必要ということです。
電気、ガス、水道といったライフラインはもちろんのこと、新聞の購読や定期便のサービスを利用している場合には、個別に解約もしくは住所変更の手続きが必要です。そして、近年ではこうした手続きの中に、インターネットプロバイダの契約も含まれるようになりました。
ネットも忘れてはならない手続きのひとつ
引っ越しの際にはインターネットの接続環境も変わることから、上記のインフラに加え、個別の手続きが必要となります。また、ここで注意したいのは電気、ガス、水道などの主要なインフラとは異なり、インターネットの場合には違約金が発生する可能性が高いということです。
この違約金のなかでも一番多いのは、利用期間に係るケースです。たとえば、プロバイダとの契約後の利用期間が規定よりも短かったため、違約金が発生する事例がこれにあたります。これは携帯電話会社で広く普及している契約期間の縛り制度と似ています。
引越し回数が多い、いわゆる転勤族の方であれば、一度この違約金を経験すれば、次回からはこうしたペナルティのないプロバイダを選ぶと思われます。しかし、急に決まった、あるいは初めての引っ越しの場合には、プロバイダ契約のことまで気が回らず、予期しない出費として違約金が発生するというケースがあります。
こうしたプロバイダ契約に関連した違約金も、引っ越しに伴う手続きの一つであり、異動に伴う費用としてあらかじめ準備をしておく必要があります。
工事費だけで抑えるという選択肢か乗り換えか
さらに忘れてはいけないのは異動の後、つまり引っ越し先におけるプロバイダを適切に選択することです。たとえば、新しい住まいでも同じプロバイダを継続して利用することで、違約金を回避することが可能となります。この際はコストが工事費用だけで済むというメリットがあります。これは前プロバイダの利用期間が比較的短く、違約金の比重が大きくなる場合に適した方法といえます。
そのほか、プロバイダの乗り換えという選択肢もあります。現在では多くのプロバイダが新規顧客の獲得にしのぎを削っている状況のため、様々なサービスが展開されています。たとえば、新規契約を条件に、工事費無料や前プロバイダの違約金負担といったサービスを提供している場合があります。引越しではこうした制度をうまく利用し、プロバイダ契約のコスト軽減をはかることが大切です。