「ガスと電気のセット」で光熱費は節約できる?メリット・デメリットは?
安くなると言われている料金の内容
昨今、セットにすると安くなると盛んに言われているのが、家庭における二大光熱費です。
どちらも自由化されたことから、「電気会社はうちでセットにすると安くなる」と言い、ガス会社もまた、「うちで電力を買うのがお得です」といった具合に互いに主張し合っています。
光熱費が節約できるのならそうしたいという気はあるものの、本当に安くなるのか、メリットだけでなくデメリットもあるのではないかという心配から、結局これまでどおりという人も多いでしょう。
メリットとなるケース
安くなるかどうかは、住んでいる地域の料金によるところが大きいのですが、どちらか一方にまとめることによって、電気はおよそ5%、ガスは10%安くなると言われています。
ただ、どちらをメインにするかによって節約できる金額は変わってくることから、どちらを選んだらより安くなるかを検討することが大事です。
家族がたくさん使うため、電気代が高いというのであれば電力会社を選ぶのがお得ですし、入浴時間がバラバラでしょっちゅう追い炊きをしたり、お風呂のお湯を適温に保つために常にガス代が高くついたりしているというのであれば、どちらをメインに据えるかで節約できる金額は大きく異なります。
家族が多い家なら、検討する価値ありです。
一緒にすることのデメリット
「自由化によって、エネルギーをひとまとめにするとお得です」といったお知らせがあちこちから頻繁に届くようになりましたが、実際にはほんの少ししか節約できなかったばかりか、場合によってはどちらかに使用停止のための解約金を支払うケースが生じる場合があります。
この解約金分を節約できたお金で回収するには、それこそ数年かかるといったことも珍しくありません。これに該当するのが、世帯の人数が少ないために、ガスの使用量が少ない家庭です。
試算として年間にいくら安くなりますと知らせてくるケースでは、たいていはガスの使用量が1ヶ月あたり30㎥を超える家庭をモデルとしていることがほとんどです。
そのため、1ヶ月あたりの使用量が10~20㎥といった家庭では、セットにすることで節約できる金額はごくわずかか、あるいはまったくない可能性もあるのです。
それなのに、もしかしたら解約金が必要になるかもしれませんという不確かな出費の可能性が実現した場合、こんなことならセットにしなければよかったということになるのは明らかで、こうしたケースは明らかにデメリットと言えます。