電気のアンペアを変えると、生活はどう変わる?
生活に及ぼすメリット
電気にはアンペアと呼ばれる単位があり、この単位を世帯ごとにあらかじめ設定して電力会社と契約を結ぶ仕組みになっています。電気の基本料金はこの単位の大きさによって変動するため、家族構成や電力使用状況に見合った契約内容を適切に選ぶことが、便利に、そして無駄なく電力を使うカギとなるわけです。
アンペアを変えることが生活にもたらすメリットは、適切な単位かどうかを見直すことによって、電気の基本料金が下がり、節約効果を上げることができるという点です。それほど使っていないユーザーが、容量の大きなスマートフォンの契約プランを見直すことで大幅に月額料金が安くなったという例えで言えば、理解しやすいのではないでしょうか。
デメリットに注意が必要
基本料金が安くなるなら、早いとこアンペア数を下げようと考えるのは、実は早計です。
昨今、家庭内のあらゆるものが電力によって動いていますので、家族が多かったり、一斉に家電製品を使ったりするタイミングでは、あっという間に容量を超えてブレーカーが落ちてしまうからです。
40から30へと下げれば、基本料金は260円ほど安くなりますが、使える電力も1000W減ることになり、複数の家電製品を使うことができなくなってしまいます。
各部屋にエアコンがあり、女性が多い家庭ではドライヤーを使う機会も多くあるでしょう。そこへさらに料理で電子レンジを使い、テレビを使ったらブレーカーが落ちてしまったといったことになるのが、安易に下げることによって起こる生活でのデメリットです。
通常、契約されているケースで最も多いのが40アンペアですので、家族で暮らしている場合の安易な変更は、間違いなく生活が不便になり、支障をきたすことでしょう。
一人暮らしなら見直ししないことがデメリットに
一人暮らしを始めたときに、こうした電力の基本料金についてまったく知らないと、そこまでの容量は必要ないのにという内容で契約してしまっていることもしばしばです。
一人暮らしでエアコンを使っていても、複数の家電製品を使わないようにすれば、低いアンペア数で十分生活していけます。エアコンを使っていなければ、容量の少ない家電なら複数を同時に使ってもまったく問題ありません。
エアコンを使っているときはドライヤーだけを使い、テレビは消しておいても一人暮らしなら誰からも文句は出ませんし、そのうち、どれとどれを組み合わせたらブレーカーが落ちるかといったこともわかってくるでしょう。
一人暮らしという生活リズムに合った料金プランに見直すことで、基本料金の払い過ぎというデメリットをなくしつつ、生活自体はそれほど変わりなく暮らすことができます。