
引越し先でITが導入された物件を検討中の方にスマートホームとスマートハウスの違いを詳しくご紹介。
近年、各メディアでスマートホームというキーワードをよく目にするようになりました。またスマートハウスといった、よく似たキーワードも目にします。
同じ意味で使う場合もあるようですが、どちらも住宅とITを結びつけた製品とはいえ、製品としての方向性が異なります。この方向性のちがいを区別して物件を調べれば、より短時間でご希望の物件を見つけることができるでしょう。
この記事はこんな方にオススメです。
- 引越し先でITを導入したスマートハウスを検討している
- スマートホームとスマートハウスのちがいを理解して、物件リサーチへ役立てたい
- それぞれの製品のメリットを把握したい
- 導入の流れをおさえて、実績がある企業を知りたい
このページの目次
スマートホームで生活を便利に、スマートハウスで環境に配慮
シンプルな言葉でいうと、スマートホームは「快適志向」、スマートハウスは「環境・省エネ志向」です。スマートホームはインターネットを活用して、普段の生活をより快適に送ることができるように設計された住宅のことです。そして、スマートハウスとはHEMSという電気料金を表示するシステムが中心となり消費者自身が電気料金を把握できるように設計された住宅のことです。
「スマートホーム」はアメリカ人のアイデア
スマートホームは、普段からスマートフォンで音声入力機能を利用している方は、わかりやすいと思います。家の中にある電化製品をインターネットによって遠隔操作したり、あるいは声だけで操作できたりすれば便利だと思いませんか?スマートホームはそんな生活を実現した住宅です。スマートホームは1980年代のアメリカで提唱され始めたとされています。
「スマートハウス」は東日本大震災以降、日本で注目されるようになりました
近年、環境問題がますます注目を集めています。温暖化や省エネ対策はもちろん、災害に対する備えがある住宅も求められるようになっています。政府は2012年にグリーン政策大綱を発表し、今までの電力会社を主体とした取り組みから、国民一人一人の省エネへの参加を促すため、「スマートハウス」の普及を目指す取り組みを進めてきました。
スマートハウス化した住宅では、HEMSという家庭のエネルギー管理システムを導入して家庭の電力消費を「見える化」したり、電気自動車の蓄電池を非常用電源として利用したりすることで生活をより安全なものにします。
それぞれの製品のメリット
「スマートホーム」で日常生活のストレス減
例えば、物件の説明で以下のようなキーワードが出てくればスマートホームです。
- スマートロック:(スマートフォンで玄関のカギを管理)
- スマート電球:(スマートフォンで電気をON/OFF)
- スマートリモコン:(wi-fiを利用してエアコンなどを遠隔操作)
- スマートスピーカー:(スマート電球やスマートTVと連動させ、声で操作)
具体的な製品では、Amazonが販売しているアレクサやGoogle Homeのようなスマートスピーカーが有名です。スマートハウスに関連した機器と比べると高額ではなく、予算に合わせた組み合わせをしやすいことが特徴です。
「スマートハウス」で省エネを行う。また、事故や災害に備える
例えば、製品の説明で以下のようなキーワードが出てくればスマートハウスです。
- HEMS:(消費電力を屋内のディスプレイでチェック)
- HEMS:(消費電力を屋内のディスプレイでチェック)
- 太陽光発電:(自家発電した電力を利用)
- 蓄電池:(自家発電で余った電力を蓄え、非常電源に)
- 見守りサービス:(高齢者の健康状態をチェック)
スマートホームと異なり、エコロジーや健康に焦点を当てたものとなっています。通信会社や電力会社など外部の業者と連携することになるので、スマートホームよりも規模の大きなシステムとなり、費用としても高額になってきます。
新しく導入するなら相談先に注意
スマートホームとスマートハウスは、目的とするライフスタイルがちがいますので、相談先も異なってきます。ここからは、引越し後の導入にあたっての流れや相談先をご紹介します。
「スマートホーム」だったら相談先は大型量販店や電気店の店員さん
スマートホームの場合は、ご自身のスマートフォンやご家庭にあるルータで情報を管理するケースが多くなります。そのため、以下のような流れで相談しつつ購入するといいでしょう。
- ご家庭にあるルータの機種やスマートフォンの機種情報をメモにまとめる
- メモをチェックしつつ、店員さんにオススメの製品を紹介してもらう
- 購入して自宅へセット
ルータ等のIT機器に関する専門知識が無い方の場合、店員さんと相談しながら購入したほうがいいでしょう。
「スマートハウス」だったら実績のあるメーカーの営業店へ
電力会社など外部の事業者が関わってくる場合もあるので、実績の多いメーカーへ相談しつつ導入したほうがいいと思います。例えば、以下のようなメーカーはオススメです。
- パナソニック ホームズ:(2012年以降、省エネに関した多くの賞を受賞)
- 大和ハウス:(行政が主催する検討会に実証事業者として参加)
- 積水ハウス:(同上)
スマートホームと比べて、スマートハウス関連の設備は高額になってきます。また、セキュリティや防犯に関する対策もより専門的なものとなってくるでしょう。メーカーの担当員の方と相談しつつ、じっくり検討するといいと思います。
記事のまとめ
今回の記事をまとめると以下の3点になります。
- 「スマートホーム」と「スマートハウス」のどちらがいいか考察する
- 「スマートホーム」で快適な生活を実現、「スマートハウス」で安全な生活を実現
- 新しく導入するなら、まずは専門知識のある人に相談
どちらがご自身の理想のライフスタイルに合っているでしょうか?引越しでITが導入された物件をお探しの方は、今回の記事を参考に方針を決めて、希望に合う物件を探していきましょう。
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- 【参考記事】
- ▼スマートホームってなに?導入のメリットと4つの注意点を解説!
- https://prebell.so-net.ne.jp/tips/pre_18011801.html#02