忘れてはならないのがインフラの供給停止手続き
電気にガス、水道といったインフラは、毎日当たり前のように使っているだけに、引っ越しの忙しさの中ではつい忘れてしまいがちです。また、初めて引っ越しをするという人であれば、インフラの供給停止手続きが必要であるということ自体、気付かないこともあるでしょう。
とはいえ、インフラの供給停止手続きをしなければ、電気、ガス、水道のすべてがずっと供給されたままです。使う人がいない部屋や家ですので、基本的には料金は発生しないのですが、基本使用料が必要なこと、漏電や水漏れ、ガス漏れにつながる恐れがあるため、しっかりと供給を止めてもらう手続きをしておくことが大切です。
引っ越しの際にすべきこととして、インフラの供給停止手続きをトップに挙げておくくらい用心しておくと、忘れないでしょう。
それでも忘れてしまったときは
賃貸物件から引っ越しをする場合には、いつまでに退去してくださいと期限を切られることがあります。その場合、忙しくて引っ越し作業がドタバタになると、ついインフラの手続きのことを忘れてしまいがちです。
引っ越し先にようやく落ち着いて、電気をつけたとたん、退去してきた部屋の電気の停止手続きを忘れてきたと気付く人も少なくありません。
一番確実な手段としては、電力会社に供給停止をしてもらう手続きを忘れたと直接電話をすることです。引っ越ししたので、電気の供給が必要なくなったことを伝え、手続きをし忘れていたことを告げれば、いつ退去したかを聞いてくれます。
退去した日にちを告げることで、退去日までの電気料金を日割り計算して請求してくれますので、とにかく気付いたときに、すぐに連絡することが大切です。
利用していた電力会社のウェブサイトに会員登録をしていたのであれば、お客様番号が分かることから、サイトで手続きができます。
夜中に気付いたというときでも、緊急の場合はコールセンターにつながりますので、直接申し出た方が安心という人は電話番号を調べて、電話で手続きを行うのが良いでしょう。
引っ越し後の精算方法の確認も大事
停止手続きをするのを忘れていた場合、すぐに供給停止してもらうのはもちろんですが、引っ越したあと、それまでの利用料金をどのように精算するかを決めておくことも大切です。そのためには、供給停止手続きの連絡をし忘れていたことを伝え、ついでに精算方法をどうするかも決められるという点で、電話の方が良いかもしれません。
利用していたときに口座振替で支払っていた場合、口座がそのまま使えるのであれば、日割り計算してもらった最後の分の利用料金を、同じ口座振替で支払えます。
引っ越し先が遠くになり、金融機関の口座を閉じた場合には口座振替ができませんので、その旨を伝え、振り込みなどで支払います。その際、金額を記した振込用紙を送ってもらうよう頼んでおくと、料金が未精算にならずに済むでしょう。
利用停止手続きを忘れたときに慌てないために必要なこととは
引っ越し先の電気の供給停止手続きをするのを忘れて引っ越してきてしまったとなると、初めての引っ越しや一人暮らし先に落ち着いた場合、相談できる人がいなくてパニックに陥ってしまうこともあるかもしれません。そんな場合に慌てずに済むように、連絡時に必要なことは何かを知っておくと安心です。
引っ越しの前に供給停止手続きをする際には、止めてほしい住まいの現住所を伝えますが、忘れて引っ越してきてしまった場合に住所を聞かれたら、引っ越してきたところの住所ではなく、供給を止めてほしい場所の住所を伝えましょう。
パニックに陥っていると、住所はどこですかと聞かれた場合に引っ越し先の住所を言ってしまう可能性も捨てきれませんので、ここは注意が必要です。
引っ越し先の住所は別に聞かれますので、混乱している場合にはオペレーターがきちんと対応してくれると思われるものの、伝えるべきことはなんなのかを知っておくと、少しは落ち着いて連絡できるでしょう。さらに、契約者氏名と割り振られたお客様番号、いつ引っ越したかを聞かれますので、正確に答えられるようにしてから連絡するのがおすすめです。
ただ、これまでの住所や電話番号、契約者氏名からお客様番号を割り出してくれますから、とにかく早く連絡しなくてはという状況なら、電話をしてから対応することも可能だと考えられます。
手続き忘れはトラブルになる可能性も
あれもこれもとやらなければならないことが山積みとなる引っ越しでは、インフラの供給停止手続きを忘れることは珍しくありません。とはいえ、停止手続きをしていなかった場合、次の入居者に退去してからの電気料金を払わせることになるため、トラブルになる可能性も否定できないことから、しっかりと手続きしておくことが大切です。
電話をはじめとして、ウェブ、さらにはファックスでも専用用紙があれば受け付けてくれますので、早急に手配をすることが求められます。