手続きも完璧なのに、電気がつかない時の対応方法
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新しく入る部屋のインフラは基本的に全面停止状態
引っ越しするにあたっては、これまで住んでいた部屋のインフラ設備はすべて停止してくるのが必須であることを考えると、次に入る部屋のインフラも当然のことながら、すべて止まっている状態です。
そのため、電気を使えるようにするには、引っ越し先の地域を管轄している電力会社に連絡するか、最近はホームページでも使用開始の申請申し込みができますので、何月何日から電気が使えるようにしておいてほしいという手続きをしておく必要があります。
これまで住んでいた部屋のインフラの停止申請手続きを自分でやらなければならない場合には、退去する1週間前くらいにはしておくと良いでしょう。その際に、新しい住居のインフラ使用の申請も一緒にしておくと、二度手間にならずに済みます。
手続きは完璧、でも電気がつかないときは
きちんと手続きをしたのに、引っ越し先の部屋に入ってみたら電気がつかないとなると、夜も遅くなっていたらパニック状態に陥るかもしれません。
けれど、そこは慌てず、まずは分電盤をチェックします。分電盤とはブレーカーと呼ばれるたくさんのスイッチが付いたもので、だいたい玄関のうえの方の壁沿いに付いていることがほとんどです。
そのため、分電盤を探して、ブレーカーのスイッチがすべてオフになっているのであれば、オンにして、電気がつくかを確かめます。たいていはこれで通電し、電気がつくはずですが、ブレーカーは全部上げたのに、まだ電気がつかない場合は、電力会社に連絡するしかありません。
電力会社は24時間連絡可能ですので、速やかに連絡しましょう。
メーターが原因ということも
従来のアナログ型の電力メーターであれば、分電盤のブレーカーを入れていくことで、引っ越し前に新しい住まいでの利用手続きを忘れていたとしても、電気がつくケースがほとんどです。この場合は、あとで手続きをして電気料金を払えば済みますが、引っ越し先がスマートメーターに変わっていた場合は注意が必要です。
スマートメーターは遠隔操作によって電気の供給のストップ及びスタートができるようになっているため、事前に申請しておかないと使えないからです。ただ、事前に手続きを済ませておいたにもかかわらず電気がつかない場合は、すぐにコールセンターに電話をしましょう。
ブレーカーの上げ方に問題がある場合も
引っ越し前にしっかりと手続きを終え、スマートメーターでも使えるようにしておいたのにも関わらず電気がつかない場合、ブレーカーの上げ方に問題があるケースが考えられます。
ブレーカーのスイッチの上げ方には順番があるからで、まずはアンペアブレーカーのスイッチを入れ、次いで漏電遮断器、最後に配線用遮断器の順に入れていきます。これでブレーカーが正常に作動するはずですので、おそらく電気がつくでしょう。
使用し始めた時点で、電力会社に使い始めたことを連絡するようにしましょう。
ブレーカーを上げても電気がつかないときは要注意
ブレーカーのスイッチはちゃんとオンになったのにも関わらず、相変わらず電気がつかないときは漏電している可能性がありますので、注意が必要です。ここで確認すべきは漏電遮断器で、漏電遮断器を見ることで漏電しているかどうかを確認できます。ブレーカーが入っているのを確認したら、配線用遮断器のつまみを切ります。
そして漏電遮断器のスイッチを入にしてから、配線用遮断器を一つずつ入していきます。
配線用遮断器を一つずつ入にしていく作業中、スイッチを入れた瞬間に漏電遮断器が切れてしまった場合、配線のどこかで漏電が起こっている可能性が大です。漏電遮断器が下りたブレーカーのスイッチはすぐさま切にして、早急に電力会社に連絡し、電気がつかないために配電盤を操作していたところ、漏電遮断器が下りてしまったと伝えれば、早急に対策を取ってくれるはずです。
マンションなどの集合住宅では、電気異常が起こった際にマンションの大元でブレーカーを落とすことがあります。滅多にありませんが、稀に該当することもあるため、マンションで電気がつかないという人は電力会社に連絡するよりも先に、マンションの管理会社に問い合わせてみると良いでしょう。
パニックにならず、まずは電力会社に連絡を
引っ越し先に到着してやれやれというときに電気がつかないとなると、非常に心細い思いをしてしまうことになります。ライフラインの筆頭となるものだけに、まずはどうすれば良いのかという手順を知っておくと安心です。
ただ、自分で分電盤やブレーカーを操作するのは怖いという人は、速やかに手続きが取れるよう、お客様番号を手元に用意して電力会社に連絡すると、電話を通してああしてください、こうしてくださいという指示がある場合やすぐにスタッフを行かせますといった具合に、なんらかの形で対処してくれるはずです。
その際、パニックに陥ってむやみやたらと触らないことも大切です。