つい忘れた!引っ越し当日の電気の開通は受け付けできるの?
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引っ越し当日に電気が開通できるか
引っ越し当日に新居で電気が開通できるかはケースバイケースです。結論からまとめておきましょう。
・旧タイプの電力量計が取り付けられている場合
特になんの連絡もせずに、当日新居で分電盤のブレーカーを上げれば電気が通じます。玄関の壁などに設置されていることが多いでしょう。利用を開始してから備え付けのはがきに必要事項を記入して、ポストに投函すれば問題ありません。
・スマートメーターが取り付けられている場合
事前に開通手続きが済んでいない場合、電気は使用できません。スマートメーターはブレーカーが内部機能として搭載されているので、触れられる位置にブレーカーはありません。電力会社が操作をしないと内部的に「切」状態になったままなので、電気が通じないようであれば管轄の電力会社のカスタマーセンターへ電話して開通を依頼してください。
ただしカスタマーセンターも日祝や年末年始は受け付けしていません。月曜日から土曜日の9:00~17:00が通常営業なので、開通手続きができない曜日や期間の場合は当日の開通は難しくなります。
スマートメーターとは
スマートメーターは、新しいタイプの電力量計です。旧タイプでは毎月検針員が訪問して検針業務を行い請求を確定しますが、この作業を無くすために急ピッチで取り付けが進められています。
検針が自動化できる理由は、電気使用状況がデータ化され、電力会社が遠隔で確認できるようになっているからです。30分ごとに電気使用量を計測することができて、通信機能を持っている最新のタイプです。従来のメーターからスマートメーターへ交換するのに、住居者の立ち合いや別料金の発生もないため、知らない間に代わっていることもあります。
引っ越しする先がどのようなメーターになっているかわかりませんので、電気開通の連絡は事前連絡が基本となります。
webからの手続きは2~3営業日前が限界か
現在、電力会社のサイトによると、webによる電力開通の手続きは2営業日前程度が最終ラインのようです。使用開始申し込みの翌々営業日以降になる場合に可能となっており、営業日は平日月曜日から金曜日で祝日や年末年始は除かれているのが一般的です。
土日に申し込んだとしても、反映されるのは翌週の火曜日以降となります。引っ越し当日が土日祝日や年末年始の場合には、当日開通の期待はかなり低いでしょう。少なくともwebからでは受付不可の可能性がありますので、営業日まで待つ必要があると予測されます。
スイッチを入切しすぎると停電状態になることも
従来の分電盤では、契約容量以上の電気を使うと、住宅内のサービスブレーカーが落ちるようになっているのが一般的でした。これがスマートメーターになると内部にブレーカー機能が搭載されていて、契約容量以上の電気を使うとスマートメーター内で自動で「切」状態になるようになっています。
通常一時的な停電となり、約10秒後にまた自動で「入」状態になりますが、このブレーカーが30分程度の間に何度も「入」「切」を繰り返すと、自動で入らなくなる設計になっています。
引っ越しで家電製品を無闇につないだり、容量を超える電力を使ったりすると、急に停電状態になり電気が通じなくなる恐れがあります。この場合は電力会社へ連絡して対処してもらわなければいけなくなるので注意してください。
カスタマーセンターはかなり込み合う
電話が通じる日時であっても、カスタマーセンターは非常に込み合います。これは東京電力に限らず関西電力でも中部電力でも同じことで、電話してもつながるかどうかはわかりません。フリーダイヤルにはなっていますが、何度電話してもつながらないといった状況になる確率は高いです。
現代は基本的にweb申し込みが早くて手軽な手段となっていますので、場合によっては引っ越し当日を諦めてweb申し込みを選択したほうが無難だという判断もあります。web受付も日祝は時間制限がある電力会社もありますが、基本は24時間受付可能となっていることが多いです。
パソコンに限らずスマートフォンやタブレットでインターネットに繋がれば申し込みできますし、「お客様番号」や「供給地点番号」が不明でも入力せずに申し込むことが可能です。
スマートメーターだと、連絡がないと当日通電は難しい
引っ越し当日に電気の開通連絡を忘れていることに気付いたら、新居の電力量計を確認し、旧タイプのブレーカーがあればそれを上げて通電するか確認してください。電気が通じればそのまま使って問題ありませんので、備え付けのハガキに記入して投函してください。
最新のスマートメーターの場合は、事前連絡がないと通電は難しい可能性が高いです。地域の電力会社のカスタマーセンターに電話が通じれば開通の申し込みができますが、それでも当日開通する見込みは低いでしょう。
日祝や年末年始はカスタマーセンター自体電話が繋がりませんので、営業日を待つ必要があります。電話はかなり繋がりにくいので、web手続のほうが結果的に早くなる場合もあるでしょう。