【引っ越し時に損をしたくない!】電気料金の日割り計算の方法
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引っ越し時に損をしないためには日割り計算が重要
引っ越しをする場合、通常は住んでいた家を出る前に、さまざまな契約を終了させてから、新居へ引っ越します。また、引っ越しの際に損しないよう、あらかじめ日割り計算をしてから計画的に新しい電力会社と契約したいという方もいらっしゃると思います。
今回は、引っ越したときに損をしないために、電気料金の日割り計算についてご紹介します。これから引っ越しを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
電気料金と一概に言っても
月々発生する電気料金は、基本料金と電力量料金に加え、再生可能エネルギー発電促進賦課金を合計した料金のこと。基本料金は、各電力会社で契約したメニューによって異なります。
電力量料金は使用電力量によって計算されており、燃料費調整単価の使用量によって料金が変化します。
再生可能エネルギー発電促進賦課金は、利用者が負担する賦課金のことです。使用量によって料金が決まっていて、エネルギーを多く使用する事業者のために、減免制度も導入され始めています。
基本料金
基本料金は使用した電力量に関係なく支払う最低料金です。契約している電流量が大きいほど、基本料金も高くなります。アンペア数の高い契約をされている方は考慮に入れましょう。
電力会社ごとに基本料金の仕組みは異なりますが、基本使用料はそこまで高くないので、日割り計算をする中でもあまり重要ではないでしょう。電流量で決める会社だけでなく、中には値段があらかじめ設定された最低料金制を導入している会社も少なくありません。
最低料金制は、使用した電流量に関わらず設定された最低料金が発生しますが、一定の使用量を超えると、使用電力量が加算されます。関西電力や四国電力は最低料金制を導入しています。
電力量料金
使用電力量ごとに発生する料金のことです。通常、電力量料金は三段階に分かれています。使用量が大きいほど、単価も高くなる仕組みです。
電力量料金単価が三段階に区切られているため、三段階料金と呼ばれています。
第一段階料金
電力会社によって異なりますが、関西電力を例に挙げると0~120kWhの使用電力量の場合に利用できる料金です。三段階料金の中で、比較的コストの小さい料金プランとなっています。
第二段階料金
ほとんどの地域は120~300kWhの電力量を使用する場合に利用可能です。北海道電力では120~280kWhと言われています。一般的な家庭が1ヵ月に使用する電力量を考慮して、設定されています。
そういった意味では、三段階料金の中で最も平均的で、よく使われる料金設定です。
第三段階料金
最も使用する電力量が大きい300kWh以上使用した場合の料金です。北海道電力は、280kWh以上で第三段階料金に適用されます。最も料金が高く、省エネの意識が高い現代では、あまり喜ばれない設定です。
第三段階料金はなるべく到達しないように、節電を心がけましょう。
燃料費調整額
1996年1月に、燃料費の価格変動を電気料金に反映させる燃料費調整制度が導入されました。燃料費は為替レートや原油価格などの影響を大きく受けています。
その変動によって、燃料費調整額が月々の電気料金に加算・減算されています。したがって、燃料費調整額は、燃料費調整単価と月々の使用量を掛けたものが電気料金に含まれています。
再生可能エネルギー発電促進賦課金
風力発電・太陽光発電・水力発電などの再生可能エネルギー発電を普及させるために、電力会社が買い取った費用を利用者が負担する賦課金のことです。
2012年7月の法令に基づいて、この制度は導入されました。この制度を固定価格買取制度と言います。計算方法としては、賦課金単価と使用電気量を掛けたものが再生可能エネルギー発電促進賦課金となります。
では実際の日割り計算方法は?
電気料金は日割り計算ができます。たとえば、15日付の契約であれば、その月の基本料は半額です。
前回の検針日から検針日の前日までを1か月分の電気料金としています。引っ越しや途中で電気の使用を停止したい場合は、日割り計算で電気料金を算出させます。
引っ越しの場合、前回の検針日から引っ越し当日までが日割り計算の対象です。基本料金は引越しまでの日数から、通常の1ヵ月日数(28~31日)を割り算したものを通常の基本料金に掛けます。
たとえば引越しまでの日数が22日で、1ヵ月が30日の場合だと22割る30を計算し、算出した数に基本料金を掛けます。電力量料金も三段階料金の段階ごとに同じ計算を行い、最終的に3つを足します。これが日割りの電力料金です。
電気料金は算出した日割りの基本料金と電力量料金を足したもの、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電賦課金などを加えたものとなります。引っ越す前にどれくらいの電力料金が発生するのか、しっかり計算しておきましょう。
まとめ
日割り計算は、引っ越しの際に知っておくべき計算方法です。気持ちよく新生活をスタートさせるために、損することがないよう日割り計算を習得しましょう。