
電気契約の重複ってできるの?
引っ越し日がずれてしまったらどうする?
引っ越しの日程を決めて、電力会社に旧居での使用停止と新居での使用開始の手続きを取ってしまったのに、引っ越し業者の都合やご自身の都合などで急遽ずれてしまったといった場合どうすればよいのでしょうか。
また、ご家族がお仕事や学校の関係で、バラバラに移動することになった場合なども困るものです。当初の予定は家族みんなで引っ越し、一度に使用停止と使用開始をしようとしていたのに、旧居でも生活する家族がいながら、新居でも生活が始まるケースも考えられます。
こうした場合に、旧居と新居で重複して契約ができるのかが問題になりますが、必要なところで使えるのがライフラインの基本であり、問題なく可能です。もっとも、気になるのは費用がどうなるのかといったところでしょう。
引っ越しのスケジュールがずれてしまった場合
まず、引っ越しのスケジュールが当初より遅くなるなどずれが生じた場合について検討します。
引っ越し先でも同じ電力会社を使う場合には、引っ越し月の料金は基本的に日割り計算となるので、いずれかの住居でしか使っていなければ使用料金がダブルでかかることはありません。
ただし、スケジュールが変わることが分かった段階で、早めに利用している電力会社に電話で連絡を入れておきましょう。
これに対して、現在お使いの電力会社の対応エリア外になった場合や新居では新電力と契約するなどの場合、当初の引っ越し予定日から新居でも基本料金が発生していく可能性があります。
月末など費用の発生が気になる場合には、新たに使う電力会社に連絡を取り、引っ越し日が遅くなることを告げて、調整をしてもらいましょう。
また、旧居で使用している電力会社にも連絡を取って、引っ越し日が伸びたことを伝えます。そうしないと既存の電力会社の場合などは、検針員がやってきてしまう手間をかけてしまうことや料金の精算をしてしまうので注意が必要です。
両方の家で生活する場合
家族の都合で旧居での暮らしと新居での生活が同時に行われる場合はどうすればよいのでしょうか。いずれの場所でも契約を続けて、電力を使用するのは問題ありません。
ただし、引っ越し日がずれて、旧居でしか使わないケースと異なり、いずれの場所でも使っているので、基本料金も使用料金もダブルでかかります。
旧居では全ての引っ越しが終わるまでの日割り計算、新居では最初に電気を使い始めた日からの日割り計算となります。同じ電力会社の間であれば、最初に契約したときに書類などを提出するだけでよく、あとはブレーカーの上げ下げだけで基本的に使用停止や使用開始ができます。
新しい電力会社を利用する際も事前に契約を取り交わし、使用開始日を定めておけば、住宅のブレーカーの上げ下げで使用開始や停止ができ、当日に特に難しい手続きが必要なわけではありません。
ただし、使用開始日や引っ越し日がずれた場合には、すぐに電話で連絡を入れておくことで思わぬトラブルを防止できるとともに、適切な案内をしてもらえます。
引っ越しの手続き
電力会社によっても多少異なりますが、電話をはじめ、インターネットでも気軽に引っ越しの手続きができます。インターネットが便利ですが、予定日の2日前までなど条件がある場合もあるので、急ぎの場合や急遽の変更の場合にはコールセンターに電話をしましょう。
手続きにあたって用意しておきたいのは、契約番号またはお客さま番号で、通常は毎月の料金明細書や領収書などに掲載されています。分からない場合は住所や名前から検索してもらうことも可能です。
引っ越し予定日と引っ越し先を伝えて、その日までで旧居では使用を停止することを伝えます。
同じ電力会社であれば、引っ越し先での開始手続きも依頼できますが、別の電力会社になる場合には別途、インターネットや電話で、いつから利用したいかを申込まなくてはなりません。
引っ越し当日の流れ
電力会社によっても異なりますが、引っ越しの日に係員が来訪して前回の検針日から当日までの使用量を確認して、その月の料金を日割計算してくれます。支払方法の選択によっては、当日の精算となり、旧居での最終使用分の料金の支払いをその場で行うこともあります。
当日の出発時間が早まって、係員と会えなかった場合にはクレジットカードや口座引き落としなど従来の請求方法で後日精算が行なわれます。
お部屋を出る際には、安全のためブレーカーなどのスイッチを切っておきましょう。引っ越し先では使用開始日となっていれば、ブレーカーを上げるだけで電気が入ります。特に電力会社の係員などの立ち合いも不要で、すぐに使い始めることができます。
この点、スケジュールがずれ、新居で当初伝えた使用開始日より前に到着してしまった場合、まだ電力会社に使用したいと連絡をしていないのにブレーカーを上げると電気がつくことも少なくありません。
賃貸住宅などでよくあるパターンですが、通電はしていますが、使用開始日になっていないと料金の計算が始まらないので、きちんと連絡を入れましょう。