
電気のアンペアは引っ越し時に必ず確認を!
突然ブレーカーが落ちて困らないために
便利な家電製品が溢れている時代。家の中のあらゆるものが電気で動いています。
常に稼働している冷蔵庫をはじめ、夏場や冬場に活躍するエアコンやヒーター、扇風機、毎日の情報収集やエンターテインメントに欠かせないテレビやパソコンを長時間使う方は多いことでしょう。
このような日常に欠かせない家電製品を長時間使用すると、電気代が大幅に上がってしまったり、突然ブレーカーが落ちてしまったりと、トラブルに悩まれるケースも多いです。
特に、ブレーカーが突然落ちてしまうと、どうすれば良いのかわからずパニックになってしまう方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
いまどきのお風呂は電気で給湯を行うので、シャワーが水に変わり、真っ暗な中で裸の姿ではどうしようもありません。
必要ない家電製品のスイッチをオフにし、コードを抜いてブレーカーを上げれば、電気は回復しますが、十分なアンペア数が確保されていないと、たびたびこうした不便な事態が起こり得ます。
これはファミリー世帯でも、シングル世帯でも起こることであり、いまどきの生活では家族の人数を問わず、生活にはさまざまな家電製品が使われるので気を付けなくてはなりません。
特に都心部のワンルームマンションなどに引っ越しを予定されている方は、事前にアンペア数を確認しましょう。
10Aや20Aほどしかないところが多いので、学校や会社に行っている間は問題なくても、エアコンやヒーターなどを使う夏や冬に家電製品をフル稼働させてしまうと、頻繁にブレーカーが落ちてしまうことがあります。
エアコンなどが設置されていない賃貸住宅で、引っ越しときに自分で購入したものを取り付ける場合には、アンペア数が足りないというケースもあるので気を付けましょう。
大きすぎる場合は小さくして光熱費を節約
逆に引っ越し先のアンペア数が大きすぎるケースもあるかもしれません。
仕事などで家にほとんどいない、夜間などは最低限のものしか使わずに済む、一人暮らしだけれど料理もしないし、ほとんど外食だから冷蔵庫も電子レンジも置かない、洗濯は宅配クリーニングかコインランドリーだから洗濯機も不要など、便利なサービスを活用することで、最近は生活家電をほとんど持たないという方も増えてきました。
照明がついて、必要に応じてエアコンが使えて、スマホを充電できれば十分といった方が30A、40Aあっても使いきることはなく、その分、基本料金などをムダにしてしまいます。
一段階落とすだけでも、基本料金はだいぶ安くなります。
基本料金は電力使用量にかかわらず、仮に1ヵ月留守にしていたとしても必ず毎月かかってくる固定費なので、自分のライフスタイルで家電製品の使い方に合わせて設定するのがポイントです。
そのため、ファミリーでも暮らせる3LDKのマンションや地方の一軒家などの貸家を借りて一人で暮らすといったときも注意しましょう。家族がそれぞれ部屋でエアコンを使うのと違い、一人で暮らせば、そう一度には稼働させません。つまり、電力容量が余ってしまう可能性があるからです。
現在の設定とライフスタイルや家電製品の使い方を検討しよう
現在の家族構成やライフスタイルのまま、住まいが新しい場所に変更するだけであれば、どのくらいの電力を使うかは予想がつきやすいです。
ですが、実家を離れての初めての一人暮らしや結婚して夫婦で暮らすなど家族構成やライフスタイルが変わる場合には、どのくらいの電力が必要になるのか予想しにくいかもしれません。
ファミリーでも一人暮らしでも、冬場にリビングの暖房やテレビなどをつけっぱなしの状態で、食事の支度で炊飯器でご飯を炊く場合や電子レンジを使うといった光景はよくあります。
たとえば、8畳用のエアコン6.0Aを1台稼働、3畳用の電気カーペットを半面だけ4.0Aでつけっぱなし、1.5Aのテレビもつけっぱなし、1.8Aの冷蔵庫は常時稼働中の状態で、炊飯時に10A必要な炊飯器でご飯を炊き、調理時に10A必要な電子レンジも稼働させたらどうなるでしょうか。
これだけで、ざっと35.3Aを利用していることになります。この状態でブレーカーを落とさないようにするには40Aにしておくか、必要ない家電製品のつけっぱなしをしないようにするしかありません。
引っ越す前にお持ちの家電製品のアンペア数を確認し、家電製品の使い方やライフスタイルを検討したうえで、電力会社のシミュレーションツールなどを使って、どのくらい必要になるか確認するとよいでしょう。
ブレーカーの設定を変更したいなら
一定の容量までであれば、契約する電力会社などに相談すれば、通常は無料でブレーカーの容量を変更してくれます。
ただし、引っ越し先がアパートやマンションなどの集合住宅の場合には、変更をしてよいか、事前にオーナーや不動産管理会社などに確認を取りましょう。
ブレーカーの取替工事は10分~15分程度で終わりますが、一時的に停電が発生します。通常の電気契約は年間単位で、途中でアンペアを変えても、契約期間中は基本料金に反映されないのが一般的です。
そのため、引っ越しのタイミングで最適な状態に設定するのがおすすめです。